2016年12月17日
3月の創玄展の出品締め切りが過ぎているが、納得できず猶予を頂いて今日書作。もう年末で今日しか時間が取れない。若い頃は倒れるまで(これは大袈裟)書いていたが今はとても出来ない。でも気持ちの整理がつくまで書いてみた。
普通我々は墨液は使わない。大きな作品は墨磨機に頼るが手でも磨る。墨は不思議❗️で磨ったばかりのものから日を追うごとに刻々と変化していき最後には膠と墨(炭素)が分離、そして初めとは想像も出来ない異臭を放つ。変化の過程で見せる滲みの変化に時に驚き感動する。自分の意思とは裏腹にイヤーな色になることもあるが、思いがけず美しい色を出した時は心の中でシメシメと笑顔になる。書の楽しみのひとつは墨色ですね。